北信濃神楽採訪

飯綱町(三水村)芋川 芋川神社

Date

  • 2001年(平成13年)9月22日 秋季例大祭 (夜宮) ☀
  •  23:30 中峰 獅子舞い
  •  23:50 中村 獅子舞い
  •  00:10 若宮 獅子舞い
  •  00:45 町 獅子舞い
  •  01:15 御所ノ入 獅子舞い
  •  01:50 田中 獅子舞い
  •  02:15 寺村 獅子舞い
  •  02:35 獅子舞いおわり
  • 2016年(平成28年)9月11日 芋川公民館 敬老祝賀会 ☀
  •  15:20 若宮 獅子舞い ※8年振りの披露
  •  15:50 獅子舞いおわり
  • 2019年(令和元年)9月21日 秋季例大祭 (夜宮) ☁
  •  22:30 宮入
  •  23:35 御所ノ入 獅子舞い
  •  00:15 寺村 獅子舞い
  •  00:40 中峰 獅子舞い
  •  01:00 中村 獅子舞い
  •  01:20 田中 獅子舞い
  •  01:40 獅子舞いおわり

Clip

灯籠

 


中峰

 


 


 


中村

 


 


 


若宮

 


 


御所ノ入

 


 


 


田中

 


 


 


寺村

 


 


 


 


Location

芋川神社 上水内郡飯綱町大字芋川3647-2 (2001.9.22)

2011.9.23

2019.9.21

Notes


「信州の祭り大百科」(昭和六三年十二月十五日、
長野県民俗の会監修、郷土出版社)から引用

芋川神社の祭礼  上水内三水村

 ・・旧神明宮に関する古文書によると、全芋川の若者がす
でに寛政年間(一七八九~一八〇一)から神明宮に献灯して
いた記録がある。
 九月二十日に前夜祭が行なわれる。各集落で村舞が終わっ
た神楽は午後九時ごろ、中峰集落にある揃場へ集まってくる。
日向、堀越、若宮、御所ノ入、中村、中峰、田中、町、寺村
の各集落では、それまで抽籤会で決まった神楽の順番に並ん
で高張提灯、馬簾(「まとい」ともいう)、神楽、ほおずき
提灯(五本ぐらい)の順に列を作る。・・全体の勢揃いが終
わると行司の合図で一斉に勇太鼓が鳴り出し、芋川神社へ出
発するのである。と、同時に打ち上げ花火が夜空を色どる。
・・約一㌔の農道に笛や太鼓、チャンチキの音と提灯・灯籠
の音と光の列が続く。この公影を昔から「灯籠ぞれ」(灯籠
づれ)と呼んでいる。途中、止まった所で馬簾持ちの若衆が、
馬簾を空中高々とかかげて振りまわす手さばきは、この地の
名物でもある。
 ・・神楽が浜床の回りに全部揃った頃、境内に仕掛けられ
た仕掛け花火が一斉に開始され、祭りは最高潮に達する。・・
花火が終わると、行司の風鈴の合図で勇太鼓の競演となる。
盛り上がった頃、風鈴の合図で、ぴたりとやめる。この頃「
くら棚」の役人は順に拝殿に入り、神主の祝詞が始まるので
ある。これと並行して外の浜床の上では一番神楽から獅子舞
が奉納される。全部終了して神楽が各集落に帰る頃は、東の
空が白んでくるという。・・      (文は矢野恒夫氏)


「三水村誌」(昭和五十五年三月三日、三水村長発行)
から引用

芋川  御所之入の獅子舞

・・御所之入の獅子はほかの地区より早く、村内他地区に教
えたとか、また夕食後村境の二十塚・論所を越えて、信濃町、
諏訪の原集落に教えに行ったなどという伝もある。
 勇壮な「御所の男獅子」獅子舞の構成
①素手(スデ)舞(訛ってソデ舞ともいう)。何ももたず、
素手で舞う。
②御幣(ゴヘイ)舞・オンベ舞。御幣をもって舞う。・・
③鈴舞。鈴と御幣を持って優雅に静かに舞う。鈴の高い芸術
性と品性を表わしている、囃はこの鈴舞から刀舞にかけて「
鈴カグラ」「トコトン」の二とおりある。
④刀舞。刀を悠々と打振りながら鈴をもって舞う。農民の不
屈性と不正に対して闘う舞姿。これでひととおり終るが、こ
こまでは子供(小学生)が一人で交代で舞う。舞いを助ける
ため獅子頭の後の布(四タン)を支える「シッポ持ち」がつ
く。
⑤芸が細かく勇壮な「洞入れ」(ホラ入れ)。このあともっ
とも人気のある「剣呑み」が行われる。「洞入れ」ともいわ
れ獅子頭のあとに四人が入る。獅子をあやつるものは長年獅
子舞をしてきた若者が演ずる。
「獅子が無心に遊んでいるとき邪悪な剣をみつける。百獣の
王獅子は、この不正邪悪を取り去ろうとする。何度もためら
い、ついに意を決して邪剣を呑みとる。そして悠々と洞穴に
入る」というもの・・